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| IT活用の本質とは 2/4 |
今更って感じですが、「IT」についてもう一度確認しておきましょう。
もう、誰もがご存知かと思いますが、「IT」とは、Information
Technology の略で、日本語ではそのまま翻訳して「情報技術」と訳されています。
何だか漠然として理解しがたい言葉ですが、一般には『情報を活用するための技術』だと解釈されます。
例えば、「紙」と「鉛筆」は情報を扱うための道具ではありますが、「情報を活用するための技術」とは言えません。「紙」に「鉛筆」で書かれた情報を如何に扱うかを問うのが「情報技術」と言います。
これと同じく、コンピュータは情報を活用する道具であり、コンピュータそのものが「情報技術」ではなく、コンピュータに蓄えられた情報を活用するたの技術を「情報技術」なのです。
でも、これは広義の情報技術です。
今、企業が具体的な課題として取り組むことが求められている情報技術とはどいうものでしょう。
企業業務におけるコンピューによる情報活用は、1960年頃から業務の効率化を支援するEDPS(*1)や業務実績を分析するMIS(*2)などの概念が紹介されはじめてスタートします。
1970年代に入ると、パソコン、オフコンが登場し、比較的容易にコンピュータの導入が可能となり、OA(Ofiice Automation)ブームにのってオフィスにコンピュータが浸透します。EDPS、MISは用語としては広く浸透しなかったものの、その概念は当たり前のごとく普及します。
この頃になると、新たなコンピュータ活用として、経営判断を支援するシステムDDS(*3)が紹介され、インターネットの一般活用が始まる1980年代には、戦略的企業経営を支援するSIS(*4)の概念が登場します。
その後、1990年代に入ると、コンピュータの処理能力の向上、インターネットの普及を受けて、これらのSISの概念が急速に普及しました。
(*1)
EDPS
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(Electronic Data Processing System:電子データ処理システム)
業務の事務処理の省力化、効率化を実現するための情報システム。
主に給与計算、会計記帳、売上集計など定例業務の手作業処理の機械化を目的とする。
<業務の効率化支援> |
(*2)
MIS |
(Management Information Systems:経営情報システム)
企業経営における判断に必要な情報をを提供するシステム。
主に、生産管理、物流管理など実績を収集・分析し、管理者レベルが必要とする情報を定型的に提供する。
<実績分析支援> |
(*3)
DSS |
(Decision Support System:意思決定支援システム)
経営者・管理者の意思決定を支援するための情報システム。
定型的な実績データ・分析データとしてだけではなく、多目的な課題に対して、必要な情報を必要な時に必要な形で提供して意思決定を支援する。
<経営判断支援> |
(*4)
SIS |
(Strategic Information System:戦略情報システム)
経営戦略実施の手段として利用される情報システム。
EDPSを実行手段(戦術)、MIS、DSSが経営判断(戦略策定)を支援するのに対して、それらを統合した形で支援する。
これまでの情報システムが業務の合理化や効率化を支援することに重点を置いていたのに対し、SISは戦略的なサービスの提供をしたり、戦略的な事業拡大を直接的に支援しようとするところに特徴がある。
<戦略的事業展開> |
こうした経過を経て、企業経営におけるコンピュータ活用が、企業の競争力を高める上で有効であることが認識され、情報を戦略的に活用すること、即ち「情報戦略」の必要性が語られようになりました。
今日の情報技術は、この流れを汲んで、「コンピュータ等による情報の活用を通じて企業の競争戦略を実現するための技術」と言えます。
これこそが、今日のITの定義です。
すなわち、「企業の競争戦略は情報戦略に立脚している」ということであり、企業の競争力を高める手段としてITの活用を前提としなけらば成り立たないことを意味しているのです。
来るべき情報化社会の中で生き残るため、この潮流を見逃すことの無いようにしていただきたいと思います。
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